家計の節約術!3大固定費の見直しのポイント
2024.02.01
皆さま、いつも大変お世話になっております。
FP目線でお役立ち情報を月1回配信させていただくコラム、第18回目となる今回は、仙台の独立系ファイナンシャルアドバイザー法人、株式会社レバークの小野寺が担当いたします。
今回のテーマは固定費の見直しについてです。
支出を抑えたいとき、まずはどこから手を入れていけばいいのでしょうか?
家計のプロが詳しく解説いたします!
節約を食費から始めない方が良い理由
私の妻もよく「食費を減らさないと…」と言うので、恐らく女性で主婦の皆様は、真っ先に「食費」や「光熱費」を思い浮かべるのではないでしょうか?
主婦の方向け雑誌でも食費や光熱費の節約特集はよく見かけます。
しかし実際は、そこから始めるとほとんどの人が挫折してしまいます。残念ながら以前の小野寺家もそうでした…
なぜなら、食費や光熱費などの節約は夫婦、勿論家族全員が常に意識し、努力し続けることが必要なので、本当に大変なためです。
恥ずかしながら特に私自身が誘惑に弱く、買い食いをしてしまうこともありました…
◆無理な節約はストレスを発散したくなってしまうので逆効果
FP(ファイナンシャルプランナー)の視点、そして私自身の経験から言うと、実は「食費」や「光熱費」は最後にするべき節約なのです。理由は先述の通り、お金を使うべき部分の節約は、どうしてもストレスが溜まるためです。
例えば、水道光熱費を減らそうとすると、こまめに電気を切る、シャワーを節約して使うなど、行うべき作業が増えます。それを家族に強要すると、反発や衝突が増え、家族みんなに負担感やストレスが漂い始めます。
このようなとき、最もやりがちなストレス解消方法が「お金を使うこと」です。
ちょっと贅沢して美味しいものを食べる、欲しかったバッグを買う、カラオケに行くなどをすると、楽しくストレスを抜くことはできますが、必ず出費が伴います。
一生懸命に節約しても、ストレスで衝動的に10,000円を使ってしまえば、それまでの努力は吹っ飛び、むしろ赤字になるのです。
ストレスなく始められるのは「固定費」の節約
節約は、家族にストレスがかかることの少ない方法で始めるのが王道であり、成功しやすいです。
では、ストレスが溜まらない節約とは何でしょうか。
それは、「固定費」の節約です。
毎月ある程度の金額が通帳から引き落としされている「固定費」の中から、減らすことができるものを考えます。
少なく感じるかもしれませんが、仮に毎月1,000円でも支払いを減らすことができれば、今まで通りの生活で、ストレスなく毎月1,000円を貯めることが可能です。
◆固定費=住居費・通信費・保険料・光熱費
固定費の代表には、三大固定費「住居費」「通信費」「保険料」などがあります。
それぞれについて確認していきましょう。
◆住居費
実は賃貸住宅にお住まいの方の場合、必ずではないですが、家賃交渉をすると大家さんが家賃を下げてくれる場合があります。
家賃の交渉をする場合は更新時がおススメです。近隣の相場などを参考にしながら交渉してみるがおすすめです。
また、可能な方は限られてしまいますし初期費用は掛かりますが、家賃の低い物件へ引っ越すことで、長期的な住居費の総額を抑えることも可能です。
既に住宅をご購入されている方の住宅ローンの場合も、金利の低い銀行へ借り換えを行うことで、利息軽減効果によって、借り換え時の手数料を加味しても長期的に大きい金額の節約になることもあります。
◆光熱費
光熱費、特に電気代の節約といっても、頻繁にスイッチを切ったり、コンセントを抜いたりする地道な節約はだけではありません。
契約アンペア数を下げる、プランを変える、または契約電気会社やガス会社を変更するだけで、同じ電機やガスを使っているのに料金を削減することが出来ます。
意外と見直されていない方も多いのではないでしょうか?
◆固定電話・通信費
一人一台スマートフォンを持っている時代、固定電話を使う機会はそこまで多くないと思います。
実は小野寺家は、祖母がいた事もあり昨年まで固定電話をあまり使いもしないのに契約をしていました。
固定の電話もですが、お使いのスマートフォンのテザリング機能で固定回線も事足りるかもしれません。
ひと家庭数万円になっている事も多いスマートフォン代金ですが、格安SIMに変更するだけで一人1,000円台にまで下げられたというお話も聞きます。
今の携帯会社を変更したくないといった場合も、明細を確認してみましょう。新しいプランもどんどん登場しており、プラン変更や不要なオプションを減らすだけで費用を削減することもできます。
スマートフォン代と合わせて、よくわからないコンテンツ代を支払っているケースもあります。「○カ月無料」という謳い文句に誘われて契約したものの、無料期間が過ぎてもそのままになっている月額サービスが無いか、しっかり確認しましょう。
◆生命保険料
ご加入されている生命保険、時代やライフスタイルに合わない古い保障のままになっていませんか?必要以上の保障になっていませんか?または保障が不足していませんか?
ライフステージの変化や、ご家族の状況などに合わせて保険を見直すことで、保険料の削減も出来る上に、家族を守る保障不足を改善することができます。
また、保険会社の支払い方法などにより、例えば月払いを年払いに変えるなど、同じ保障でも保険料が安くなることもありますので、定期的にご加入されている保険の点検を強くおススメします。
複雑な手続きは早めに終わらせて、自動節約を始めましょう!
支出を減らすには、まずは三大固定費にメスを入れ、安くなるように見直しや手続きをするのが最も効果的です。
そう理解していても、詳しい人や専門家に聞かないと分からないことも多く、煩雑な手続きもあり、面倒でやりたくない人が大半かと思います。
しかし一度頑張って手続きを終えれば、あとは自動節約ができるようになり、毎日のストレスも、特別な努力の必要もなく、削減した分が毎月貯まり始めます。
ぜひ、先延ばしにせずこの機会に始めてみてはいかがでしょうか。
固定費の節約を終わらせた上で、時間的・精神的に余裕があり、もっと細かな節約までしたいという方は、食費や光熱費などの節約に取り組まれてもよいでしょう。
ただ、小野寺家の経験上にはなりますが頑張って節約しても、ひと月3,000円くらいしか変わらない場合も多いです。
無理してストレスでいっぱいになるくらいなら、外に出て働いて、副業などで3時間で3,000円を得るほうが精神的に健全だというタイプの方もいらっしゃるでしょう。
私の考えにはなってしまいますが、絶対に節約しなければならないわけではなく、「トータルで家庭の貯金が増えればよい」と心得て、工夫を楽しみつつ貯蓄アップに取り組まれることをおすすめします。
この機会に無駄を見直して、無理なく貯蓄を増やす方法を知ってみませんか? プロに相談されたい方はぜひ地元仙台のお金のプロである株式会社レバークへお気軽にご相談ください!